都営住宅入居のウクライナ避難民
竹谷氏ら訪問し、懇談
暮らしの課題聴く
都営住宅に入居した避難民らと懇談する竹谷氏(左から2人目)=11日 都内
「日本に来て良かった」
公明党の竹谷とし子参院議員は11日、ロシアによる侵攻でウクライナから日本へ避難し、先月から都内の都営住宅に入居している親子のもとを訪れ、断腸の思いで故郷を離れた2人を心から見舞うとともに、今後の生活への不安や課題を聴いた。都営住宅の入居に尽力した松葉多美子、高久則男両都議が同行した。
母のナターリアさん(仮名)、娘のエレナさん(同)親子は、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に住み、空襲のたびにシェルターに避難していた。知人から日本への避難を勧められ、葛藤の末、来日を決断。避難する人々であふれる列車に乗り込み、空港に向かった。無事、日本に着いたものの、慣れない空気に「故郷に戻りたい」との思いは強かった。しかし、布団や家電など生活支援物資が用意される都営住宅に入居し、生活を続ける中で変化も。今では「感謝しています。日本人の優しさに感動した。来て良かったです」と語っていた。
親子は暮らしの課題について「故郷とのつながりや仕事探しにおいて、ネット環境は欠かせない」と強調。今後の本格的な受け入れに際し、「病院利用時などの言語サポートが必要になる人も多くなるはず」と述べた。竹谷氏らは「安心した生活が送れるよう全力を尽くす」と力強く語り、励ました。