国家主席など政府要人らと会談
山口代表ら党訪問団がマレーシア、ブルネイ、ラオスへ
13日カンボジア入り
公明党の山口那津男代表を団長とする党東南アジア諸国連合(ASEAN)訪問団は8日から17日までの日程でマレーシア、ブルネイ、ラオス、カンボジアの4カ国を歴訪中です。竹谷とし子女性委員長(参院議員)、中川康洋地方議会局次長(衆院議員)が同行し、政府要人らとの会談や視察を精力的に展開しています。主な動きを紹介します(記事・写真は渡邉勝利記者)。
党訪問団は9日、最初の訪問先であるマレーシアの首都クアラルンプールで、ジョハリ・アブドゥル下院議長と会談。山口代表が「日本とマレーシア、そしてASEANとの関係強化につなげたい」と伝えたのに対し、ジョハリ議長は「ASEAN地域の発展に向けた役割を果たすことを期待したい」と応じました。山口代表は、モハマド・ハサン外相とも会談しました。
10日、党として初めてブルネイ入りした訪問団は、アミン・リュー首相府相兼第2財務・経済相と会い、アジア地域の脱炭素化実現に向けた協力強化を議論。エルワン第2外相とも会い、両国の外交樹立40周年を踏まえた人的交流の活性化や、国際秩序の維持・強化に向けた連携を強めていくことを確認しました。翌11日には、立法評議会でアブドゥル・ラーマン議長と会い、議員、議会間交流の促進で一致しました。
初訪問したラオスでは12日、トンルン・シースリット国家主席兼人民革命党書記長と党本部で会談し、両国間の絆を深め、協力関係をさらに高く引き上げる考えを共有。トンルン国家主席は「公明党が掲げる平和や人道主義、地雷のない世界をめざす理念に感銘を受けている」と高く評価しました。一行はサルムサイ・コンマシット副首相兼外相らとも意見を交わしました。
党訪問団は、13日夜にカンボジアに到着しました。
トンルン国家主席(右から2人目)との会談に臨む山口代表(左隣)、竹谷(右端)、中川(康)氏=12日 ラオス・ビエンチャン
アミン首相府相(左)と意見を交わす山口代表=10日 ブルネイ・バンダルスリブガワン
ジョハリ下院議長(右端)と意見を交換する山口代表(左から2人目)ら=9日 マレーシア・クアラルンプール
■ビラ皇太子に謁見、地元紙で大きく報道
皇太子宮殿でビラ皇太子(右)に謁見する山口代表=10日 ブルネイ・バンダルスリブガワン
党訪問団は10日、ブルネイでアルムタデー・ビラ皇太子に謁見しました。山口代表は今年、両国の外交関係が樹立して40周年を迎えたことから「40周年を機に、日本とブルネイの関係をさらに友好的なものに深めていこう」との考えを確かめ合いました。
この模様は、翌11日付の地元紙で大きく報じられました。同国最大の英字紙ボルネオ・ブレティンは、両氏の写真を1面の大部分のスペースを使って掲載。記事では「皇太子はブルネイと日本の特別な関係を再確認した」と紹介されました。
■海上保安機関、LNG生産拠点など視察も
今回の訪問では、海上保安機関や液化天然ガス(LNG)関連施設などの視察も行われています。
マレーシアでは、周辺海域で航行安全の確保に取り組む海上法令執行庁を表敬。海上保安に関わる人材を日本に招いて研修するプログラムの卒業生に再会すると、「私たちのために道を開いてくれ、ありがとうございます」との声も。
ブルネイでは、50年以上にわたって日本がLNGの安定供給を受けていることを踏まえ、ブルネイLNG社の生産拠点を調査。ラオスでは、不発弾の処理を担う人材を育てる「UXO訓練センター」を訪れ、地雷除去の技術を世界に伝えていこうと話し合いました。
公明党国際委公式インスタ 党ASEAN訪問団の動きも随時発信 党ASEAN訪問団の動きも随時発信
海上法令執行庁では、日本で研修を受けた卒業生との再会も。思い出話に笑顔がはじけた=9日 マレーシア・プトラジャヤ
ブルネイLNG社のファラデCEO(右から2人目)から説明を聞く山口代表(左隣)ら=10日 ブルネイ・ルムット
不発弾処理を担う人材育成の施設を視察する山口代表(右から3人目)ら=12日 ラオス・ビエンチャン