議会間交流 さらに促進
ブルネイで山口代表ら党訪問団
ラーマン立法評議会議長と一致
ラーマン議長(左から4人目)と握手を交わす山口代表(左隣)ら=11日 バンダルスリブガワン(撮影・渡邉勝利)
【バンダルスリブガワン11日=渡邉勝利】公明党の山口那津男代表ら党東南アジア諸国連合(ASEAN)訪問団は11日午前、ブルネイの立法評議会でアブドゥル・ラーマン議長と会談し、議員、議会間交流の促進で一致した。
席上、ラーマン議長は、40周年を迎えた両国間の外交関係をさらに深化させていく重要性を力説。その一環として「政府だけではなく、議会間、議員同士の交流を重視し、活発化させていきたい」との見解を示した。
山口代表は、議院内閣制である日本で長年、与党を担う公明党として、閣僚など政務三役を多くの議員が経験していることに言及。「政府内での役割や経験を踏まえ、議会を通じて政策を作り出し、両国間の関係強化に貢献することが可能だ」と述べ、議員交流に尽力する考えを強調した。
両氏は両国間の液化天然ガス(LNG)貿易を通じた協力関係を踏まえ、脱炭素化に向けた産業転換への連携強化を確認。人的交流や歴史、文化を通じた友好関係を深めていく重要性も共有した。
会談では、5?6月に日本の海上自衛隊練習艦隊がブルネイに寄港し、和太鼓やブラスバンドの演奏、剣道のデモンストレーションが行われたことが話題に。山口代表が防衛政務次官時代に同艦隊に「かしま」と命名したエピソードを紹介した。
会談には、ブルネイ側からフライニ立法評議会次官、スヨイ、サフィア、イサの各評議員、党訪問団の竹谷とし子女性委員長(参院議員)、中川康洋地方議会局次長(衆院議員)が同席した。