書架の工夫で貸し出し増
表紙が見えるように本を並べる
庄司統括校長(右端)から説明を受ける(右2人目から)古屋委員長、高木さん、竹谷女性局長ら=10月26日 東京・江戸川区
公明党はこれまで、子どもが本と親しむ環境づくりを推進してきました。その取り組みについて、党員の公恵さんと明子さんが友人の友美さんに語っています。
党女性委が特別支援学校を視察
友美 どういう取り組みをしているの?
明子 表紙が見えるように本を書架に並べて子どもに感心を持ってもらったり、車いすでも本を手に取りやすい書架を設置しているわ。
公恵 図書室以外にも、廊下やスクールバスの待合スペースにも書架があります。また、公立図書館のように貸し出し状況をバーコードで管理するシステムを導入し、貸し出し頻度の少ない図書を入れ替えるなど工夫しています。
友美 貸し出しの状況はどうなの?
明子 これらの取り組みに加え、読書月間を設けて本をたくさん読んだ子を表彰する取り組みなども行った結果、同校の貸し出し数は5270冊(2014年度)から1万1500冊以上(昨年度)へと大きく上昇しているわ。
友美 短期間で大幅に伸びているのね。
公恵 庄司統括校長は、「小学校低学年のうちに読書習慣をつけると、学年が上がっても本を読み続け、全体の読書冊数が増えていく」と話しています。
三つの運動を推進
友美 公明党は、これまでにもいろんな活動をしてきたのよね。
明子 00年に女性委員会のもとに「子ども読書運動プロジェクトチーム」(当時)を設置して、三つの運動を展開してきたわ。一つが「読み聞かせ」よ。全国で女性党員が学校や地域などで、ボランティアを行っています。
公恵 他には、「朝の読書」があります。学校の授業開始前に10分間、好きな本を読むものです。党として推進し、現在では、小学校が1万6253校、中学校が8452校、高校が2186校の計2万6891校で実施。実施率は76%になりました(10月1日現在、朝の読書推進協議会調べ)。
友美 読書の習慣をつける取り組みね。
明子 もう一つが「ブックスタート」。乳幼児健診の時などに本を手渡すものよ。日本では00年に東京・杉並区で試験的に実施、翌年には長野県松本市でも始まったわ。ともに公明党の女性議員が推進したのよ。その後も全国で普及が進み、1034市区町村(10月末現在、NPOブックスタート調べ)で行われているわ。
公恵 3歳児健診や小学校入学時などに本を贈る「セカンドブック」を実施している自治体もあります。他に、公明党は学校図書館で本の管理や選定などを行う学校司書の配置にも力を入れています。
友美 子どもの心を育むために、読書はとても大切なことね。公明党の取り組みで、本と親しむ子どもが増えることを願うわ。