多様化する諸課題の解決に、女性の力を生かす!―。これまでも女性のきめ細かな視点で、多彩な実績を積み上げてきた公明党女性委員会(委員長=古屋範子副代表)。古屋委員長、竹谷とし子女性局長(参院議員)と、中野渡志穂・北海道女性局長(道議)、三浦寿子・大阪府女性局長(府議)の4人に、2020年の抱負などを語り合ってもらいました。
食品ロス削減法を推進
ロタワクチン 10月から定期接種化
党女性委員長 古屋 範子
古屋範子・女性委員長 新年おめでとうございます。昨年は、統一地方選、参院選があり、公明党は全国の皆さまから真心のご支援をいただき、大勝利することができました。
竹谷とし子・女性局長 女性議員も各地で激戦を勝ち抜くことができました。特に、統一選後半戦の女性当選者は政党最多の439人。このうち市議選では、301人に上り、3回連続の"女性第1党"になりました。
三浦寿子・大阪府議 生活に密着した女性議員が数多くいるのが公明党の強みです。女性議員は地域で身近な課題を敏感にキャッチし、きめ細かく政策に結び付けることができます。
中野渡志穂・北海道議 子育てや介護に奮闘しながら、議員活動をしている方も多くいます。私自身も、5人の子どもを育てる母親として、子育て支援や女性の活躍推進に全力で取り組んでいます。
党女性局長 竹谷 とし子
竹谷 昨年は、党女性委員会が推進してきた政策がカタチになりました。昨年10月からの幼児教育・保育の無償化をはじめ、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品ロスを減らすための「食品ロス削減推進法」の施行や、お湯で溶かす必要がない乳児用液体ミルクの国内製造・販売、防災備蓄品としての活用も全国に広がっています。
党北海道女性局長 中野渡 志穂
中野渡 一昨年の北海道胆振東部地震では、液体ミルクが救援物資として届けられましたが、自治体の知識不足で十分に活用されませんでした。その教訓が生かされ、昨年の台風15号などの被災地では、液体ミルクが役に立ち、反響を呼びました。
古屋 ほかにも、乳幼児の重い胃腸炎を引き起こすロタウイルス感染症を予防するワクチンについて、今年10月から定期接種化されることが決まりました。周知徹底や推進する体制の構築に全力を挙げていきたいと思います。
子育て、介護、孤立などテーマ
全国で"草の根の対話"展開
竹谷 2020年度与党税制改正大綱に、公明党が長年にわたって主張してきた未婚のひとり親への「寡婦(夫)控除」の適用が盛り込まれました。既婚、未婚、男・女にかかわらず、所得税は20年分から35万円、住民税は21年度分から30万円の所得控除を適用します。対象範囲は、年間所得500万円(年収678万円)以下の世帯です。
三浦 画期的ですね。近年、女性のライフスタイルの変化に伴い、「シングルマザー」「老後のおひとりさま」「ダブルケア」「孤立」「がんなどの治療と子育て」「家庭に居場所のない若年女性」など、女性が直面する課題は、多様化しています。
古屋 こうした課題に向き合うため、今年、党女性委員会は多様な女性の声に耳を傾ける運動「ウィメンズトーク」を展開します。世代ごとや職業別など、さまざまな人たちとの"草の根の対話"を通じて、政策に生かしていこうという取り組みです。
竹谷 皆さまから頂いた意見や要望は、公明党の国と地方のネットワークで、実現をめざしてまいります。そのために、国会議員、地方議員が参加するテレビ会議や勉強会の開催も検討中です。
中野渡 県本部の取り組みも紹介させてください。北海道本部女性局では、視察活動に力を入れていきます。伺った課題などは、各議員が議会質問などにつなげていこうと考えています。
党大阪府女性局長 三浦 寿子
三浦 大阪府本部女性局は、「防災」「環境・産業」「教育・文化(子育て)」「健康・福祉」の四つのプロジェクトチームを中心にアンケートや視察、セミナーを積極的に行います。
竹谷 素晴らしい取り組みですね。昨年は、台風15号や19号、21号などによる災害が発生し、今なお多くの方々が不自由な暮らしを余儀なくされています。党女性委員会は、改めて女性ならではの視点を生かし、女性や子ども、高齢者、障がい者などに配慮した防災・減災に取り組みます。
発信力磨き、党勢拡大へ全力
古屋 党勢拡大には訪問対話運動や市民相談などの日常活動が重要です。現在、議員力アップの一つとして、SNS(会員制交流サイト)の活用による発信力強化に取り組んでいますが、皆さんはいかがですか。
中野渡 北海道では、議員同士でSNSの発信の仕方を教え合い、投稿する写真を撮り合い、「いいね」を押して励ましながら継続に挑戦しています。私は時に、視察先で首長らの連絡先を聞き、友達申請をし、頂いた要望を踏まえ議会質問したことを投稿するなど交流を深めています。
竹谷 皆さんに日常活動を知っていただこうと、SNSを活用しています。例えば、政策的な内容はツイッター、このうち特に伝えたいことはLINEとフェイスブック、長文はブログ、食品ロス削減につながる料理などの写真はインスタグラム、質疑の動画はユーチューブに載せています。
古屋 私も毎日、移動中の合間に時間を見つけては発信しています。
三浦 皆さん、すごいですね。大阪でも、SNSやブログを通じて、日常活動や実績を積極的にアップしています。私もさらに発信力を磨いていきます。
古屋 今後、「女性の視点」「女性の力」が重要になります。私たち女性議員が先頭に立ち、きめ細かな政策を実現してまいりましょう!