日本の安定で役割果たす
公明新聞:2017年1月5日(木)付
安心生む社会保障に
少子高齢化、構造変化に対応
新春幹部会で山口代表
公明党の山口那津男代表は4日午前、東京都新宿区の公明会館で行われた新春幹部会であいさつし、日本や国際社会の安定に向けた公明党の役割を強調するとともに、夏の東京都議選などの必勝を訴えた。中島よしお都議(都議選予定候補=北多摩3区)も出席し、あいさつした。山口代表のあいさつは、大要次の通り。
【政治の安定】
一、東京は晴天に恵まれ、穏やかな新年の幕開けとなったが、世界を見渡すと不透明感が漂っている。米国ではトランプ新政権がスタートするが、現実の政治でどう米国民を安心させるか展開を見守らないといけない。欧州でも主要な国々で国政選挙が行われる。世界の動きが複雑で、曲折が予想されることから、わが国が安定の要としての役割を果たさなければならない。
一、公明党の役割は、政治の安定を実現することだ。日本の政治が安定し、国際社会で責任を果たしていくことが、世界全体の安定にもつながる。その意味で連立与党を担う公明党の役割は、ますます重要になる。
【成長と分配の好循環】
一、グローバル化や格差が指摘される中、わが国の社会保障制度がいかに国民の安心感に結び付く重要な制度であるかということを実感している。一層、デフレ脱却を進めていきたいが、経済一辺倒では格差が生じる。格差是正のためには適切な分配が伴わなければならない。政治に求められる役割は、税やさまざまな給付政策を使って、分配を行うことだ。
一、(分配政策のあり方について)わが国は少子高齢化や社会構造の変化が著しく、従来の高度経済成長期とは違った社会の要望に対応する施策が重要になる。年金などで暮らす人の割合は、高度経済成長期に比べ格段に多くなっている。そうした実態に目を凝らし、社会のニーズを的確に捉えて政策に仕上げる機能を持つ政党がなければ、わが国の安定もデフレ脱却もない。
都議選勝利し現場
【東京都議選】
一、公明党は地方議会からスタートして、その基盤に立って国政に進出し、党勢を拡大してきた。今年は北九州市など大型の地方選挙が次々に行われる。一つ一つ着実に勝ち抜いて、夏の東京都議選に臨んでいきたい。
一、日本の政策を先取りするのが東京都の機能だ。しかしそれは、都知事の力だけではできず、議会が「ミクロの民意」を吸収し、知事と対話した上で、政策を実現しなければならない。一つの会派だけでも実現できない。議会の中で合意をつくり出していく力こそ、都議会公明党の役割だ。それはこれからも変わらない。