「食品ロス」削減めざす
公明新聞:2018年4月6日(金)付
党プロジェクトチームが推進法案 取りまとめ
消費者ら一体で国民運動
公明党の食品ロス削減推進プロジェクトチーム(PT、座長=竹谷とし子参院議員)と消費者問題対策本部や関係部会は5日、参院議員会館で合同会議を開き、まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」の削減を推進するため、同PTが取りまとめた「食品ロス削減推進法案」(議員立法)を了承した。
同法案は、国内で大量の食品が生産、製造、販売、消費の各段階で日常的に破棄されている食品ロス問題について、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」で食料廃棄の半減が定められていることを踏まえ、自治体や事業者、消費者が一体となり国民運動として削減を推進する内容。
具体的には、関係大臣や有識者で構成する「食品ロス削減推進会議」を内閣府に設置し、基本方針を策定。この方針を基に、都道府県と市町村は削減推進計画を定める。
消費者や事業者に対しては、食品ロス削減に向けた理解や関心を深める教育・学習振興に加え、知識の普及・啓発に取り組む。
また、削減に顕著な功績を上げた人や団体を表彰するほか、10月を「食品ロス削減月間」に設定。家庭などから提供された未利用食品を集め、食べ物を必要とする人らに提供している「フードバンク」活動への支援なども盛り込まれている。
公明党は食品ロス削減への取り組みを強化するため、2015年12月にPTを立ち上げ、関係団体からの聞き取りや調査活動を精力的に実施。現場の声を基に、政府に対して提言を申し入れたほか、食品ロス削減推進法案の取りまとめに取り組んできた。