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2024.07.17
公明ニュース

地雷除去、国際社会で推進

教育、被害者サポートなど支援策実行へ協力強化 
日本の貢献、幅広い関係発展の基礎に 
山口代表ら、フン・マネット首相、フン・セン上院議長と会談 
カンボジアで党訪問団

【プノンペン16日=渡邉勝利】公明党の山口那津男代表を団長とする党東南アジア諸国連合(ASEAN)訪問団は14日夜、カンボジアの首都プノンペンに空路で入った。翌15日にはフン・マネット首相と首相府で、16日には前首相のフン・セン上院議長と上院で会談し、両国関係の深化やウクライナなど第三国での地雷対策に連携する考えで一致した。

フン・マネット首相(右)と握手を交わす山口代表=15日 プノンペン(撮影・渡邉勝利)

フン・マネット首相との会談は、当初の予定を20分超え1時間ほどの語らいに。

山口代表は、日本がカンボジアでの国連平和維持活動(PKO)に参加し、国づくりを支えてきたと強調。昨年、両国関係が「包括的・戦略的パートナーシップ」に格上げされたことを歓迎し、「経済発展や人材育成、安全保障やサイバー、気候変動への対応など幅広い関係発展の基礎ができた。公明党も関係発展に貢献していく」と訴えた。

フン・マネット首相は、日本の支援で国の発展が導かれたと謝意を表明し「今ではPKO派遣国となり、この10年で10カ国に約1万人の隊員を派遣した」と報告した。

山口代表は、地雷処理について、ウクライナを支援することが期待されるとして地雷のリスク回避の教育や被害者のサポートなどを柱とする日本の支援策について「カンボジアと協力しながら進めたい」と呼び掛けた。

フン・マネット首相は、国内の地雷除去を進めた結果、年間約4000人に上った被害者が100人以下に減ったと紹介。「日本と連携し、ウクライナへの人道支援や地雷処理に協力できることをうれしく思う。公明党の支援を期待している」と語った。山口代表は「平和の尊さを身をもって実感しているカンボジアと日本だからこそ、協力できる」と応じた。

フン・セン上院議長(右)との会談に臨む山口代表=16日 プノンペン(撮影・渡邉勝利)

一方、フン・セン上院議長との会談も当初の予定を20分超え、約1時間に及んだ。山口代表は、フン・セン氏の議長就任に祝意を示した上で「街並みや都市の発展ぶりに驚いている。平和と安定があればこそだ」と述べた。

フン・セン上院議長は、カンボジア発展の姿を通し「いかに平和が価値あるものか。平和があって初めて民主主義や人権が保証される。平和がなければ地雷除去もできない」と強調。「公明党には引き続き、地雷除去の活動を支援してもらいたい。ウクライナなど第三国の訓練でも協力を」と期待を寄せた。

山口代表は「何よりも平和が大切だという言葉に感銘を受けた。平和の尊さを知る両国が国際社会の平和、法の支配の確立のために協力し合いたい」と呼び掛けた。

8日からマレーシア、ブルネイ、ラオス、カンボジアの4カ国を歴訪していた党訪問団は全ての日程を終え、きょう17日に帰国する。

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