SNSで発信力磨こう
公明の信頼拡大に有効
軽減税率 対応レジ導入後押しを
東京の夏季議員研、山口代表が力説
SNS活用などで議員の日常活動の強化を訴える山口代表=28日 都内
公明党の山口那津男代表は28日午後、都内で行われた党東京都本部(代表=高木陽介衆院議員)の夏季議員研修会に出席し、党勢拡大に向けて、「地道に地域に信頼の輪を広げていくからこそ結果に結び付く。街頭演説や訪問対話運動などの日常活動を積み重ねていくと改めて決意し、出発したい」と呼び掛けた。
今後の党勢拡大の課題について、山口代表は「新しい人、若い人に、どう公明党の存在感や信頼感を広げていくかがカギになる」と指摘。これを踏まえ、公明議員の日常活動の強化へSNS(会員制交流サイト)の活用を挙げ、「街頭演説などの模様をSNSで素早く発信し、その内容に感動した人は、別の人にも伝えてくれる。個人の取り組みが広がりになっていく」と力説した。
また山口代表は、今月17日から21日まで中国を訪問した成果を報告。天津市で高齢者のためのボランティア活動を展開する地域を視察したことに触れ、「少子高齢化が進む日本の先行する取り組みを参考に、中国とどう協力するかが問われている。高齢者の立場に立った取り組みを磨いていこう」と語った。
10月の消費税率引き上げへの対応では、中小・小規模事業者の軽減税率に対応したレジ導入を強力に後押ししていきたいと力説。9月末までにレジ購入の契約ができれば、納入が12月中旬でも国の補助金の対象になることを周知徹底してほしいと訴えた。
一方、太田昭宏全国議員団会議議長は、「朝の駅立ちや街頭演説会、地域行事への参加など日常の運動量を増やし、"風"に左右されない環境を築いていこう」と語った。
このほか、持続可能な社会の構築をテーマに三菱総合研究所理事長の小宮山宏氏が講演。厚生労働省の度山徹大臣官房審議官を講師に年金制度について研修した。米田和也・千代田区議が党勢拡大への取り組みを報告した。
研修会には高木都代表のほか、高木美智代同代表代行、岡本三成の両衆院議員、竹谷とし子、塩田博昭の両参院議員が出席した。