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2019.01.29
公明ニュース

SNSでガールズ相談

電話、面談より利用しやすい 
党女性委の勉強会から

SNSを活用した相談について研さんした党女性委の勉強会=2018年12月26日 参院議員会館

公明党女性委員会(委員長=古屋範子副代表)はこのほど、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した若年女性向けの相談窓口について勉強会を開きました。その模様について、党員の公恵さんと明子さんが友人の友美さんに語っています。

公恵 SNSを活用した相談窓口が各地に広がりつつあります。党女性委は昨年12月26日、勉強会を開催。若い女性を対象とした「ガールズ相談」を実施している札幌市男女共同参画センターの菅原亜都子事業係長を招き、講演を聞きました。

友美 「ガールズ相談」って、どんな取り組み?

明子 中学生、高校生、大学生、またはこれに相当する年齢の女性を対象に、SNSのLINEでさまざまな相談を受け付けるものよ。これまでの電話や面談による相談よりも、気軽に利用してもらうことが狙いなの。

公恵 2016年8月にスタートし、人との関わりに不安を感じる子どもが多いとされる夏休み明けなどに2週間の期間限定で実施してきました。

友美 どんな相談が来るの?

明子 恋愛や学校、心と体に関する相談が多い一方、交際相手からの暴力や、妊娠の可能性があるといった深刻なものもあったそうよ。

公恵 毎回の相談件数600件前後で推移してきましたが、昨年夏の相談では800件を超えました。年代別では中学生が最も多く、高校生、大学生と続きました。

友美 増えてきているのね。子どもたちにはどうやって周知しているの?

明子 ポスターのほか、LINEアカウントのQRコードを掲載したカードを作り、札幌市内の中学校、高校などに配布。学校では女子生徒全員に配られるようにしたわ。

友美 相談に対応しているのはどんな人?

公恵 相談員は臨床心理士やキャリアカウンセラー、スクールカウンセラーなどとして活動している女性が務めます。また、「同性を好きになったが、自分は変なのではないか」など、セクシャリティーに関する相談が増加傾向にあるため、18年からはLGBT(性的少数者)支援に取り組む団体の協力も得ています。

友美 利用者の反応はどうなのかしら?

明子 「寄り添って話を聞いてくれて安心した」「本音を言えた」「また悩み事ができたら利用したい」などの声が上がっているそうよ。

公恵 講演で菅原事業係長は、「女の子たちにとって電話、面談で知らない大人に相談することはハードルが高い。『LINEの方が自分らしくいられる』との声があった」と指摘。LINEのメリットとして、バスの乗車中や塾の授業の合間など、時間、場所に縛られることなく、相談ができることを挙げました。

友美 課題はあるのかしら?

明子 匿名による相談であるため、支援窓口として例えば医療機関などを紹介したとしても、実際にそこまでたどり着けたどうか、後追いはできないの。菅原事業係長は「リアルな支援にどうやってつなげるかが課題」とする一方で、SNS相談を利用することで「困ったことは誰かに相談していい」「相談を真剣に聞いてくれる人がいる」ことを若いうちから知ってもらうことに意義があると強調していたわ。

公明、積極的に推進

友美 公明党は、SNSによる相談を推進してきたのよね?

公恵 はい。党長野県本部青年局は17年2月、県に対してSNSを活用した自殺防止策を要望しました。これを受けて県は同年9月に中高生を対象にLINEを使った相談を実施。従来の電話相談を大きく上回る547件の相談が寄せられました。

明子 同年3月には、党女性副委員長の浮島智子衆院議員が松野博一文部科学相(当時)に対し、いじめ対策の一環としてSNSを活用した相談窓口の新設を要請。党文部科学部会(部会長=鰐淵洋子衆院議員)も政府への要望などを行い、推進してきたわ。

友美 公明党がいち早く動いてきたのね。

公恵 17年度補正予算、18年度予算には、いじめ防止のためにSNSを活用する事業が盛り込まれました。全国SNSカウンセリング協議会の古今堂靖専務理事は、公明党の取り組みについて「SNS相談事業を形にしてくれた。政権与党として責任ある対応だ」(22日付本紙)と評価しています。

友美 公明党がさらに頑張って、全国にSNS相談が広がっていくことを期待するわ。

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