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2018.12.25
公明ニュース

風疹の感染拡大防げ

党女性委が勉強会

風疹の予防について研さんした党女性委員会の勉強会=17日 衆院第1議員会館

公明党女性委員会(委員長=古屋範子副代表)などは17日、風疹の流行を受けて勉強会を開催し、国会と地方議会の女性議員が参加しました。その模様について党員の公恵さんと明子さんが友人の友美さんに語っています。

患者数は昨年の約28倍
赤ちゃんに障がい発生の恐れ

友美 風疹の流行が収束しないみたいね。

公恵 国立感染症研究所の発表によると、今年初めから今月9日までに報告された風疹患者は計2586人になりました。昨年は1年間で93人だったので、約28倍となっています。9日までの1週間の報告数は121人で、14週連続で100人を超えました。

明子 都道府県別では、多い順に東京865人、神奈川360人、千葉355人、埼玉176人、福岡128人、大阪113人、愛知112人などとなっているわ。

友美 風疹ってどんな病気なの?

公恵 ウイルスによる急性の発疹感染症で、主な症状は発疹、発熱、リンパ節の腫れです。妊娠初期の女性がかかると、胎児に感染し、難聴、心疾患、白内障など、障がいのある赤ちゃんが生まれる可能性があります。胎児に起こる疾患を先天性風疹症候群といいます。

明子 風疹の流行を受け、その対策を学ぶため、党女性委と同厚生労働部会(部会長=高木美智代衆院議員)は17日、合同の勉強会を開いたわ。会合では、岡田賢司・福岡看護大学教授が対策について講演したの。

公恵 講演で岡田教授は、「風疹はワクチンで防げる病気。防げる病気はワクチンで防ぐのが大原則だ」と強調しました。前回、風疹が流行した2012、13年には、先天性風疹症候群の子どもが45人確認されました。45人のうち、11人が亡くなり、生存できた子どもも多くが難聴や先天性心疾患にかかりました。

友美 本当に痛ましいことね。もう繰り返してほしくないわ。

明子 12年には2386人が風疹に感染しましたが、翌13年には1万4344人に増えました。岡田教授は「13年と同じことが起こらないか多くの関係者が心配している」と述べたわ。

公恵 ここ数年、訪日観光客が増加していることに加え、20年には東京五輪・パラリンピックが開催されることから、多くの外国人が日本を訪れます。感染症の拡大を防ぐためにも、対策の強化が求められています。

39?56歳男性に無料で予防接種
大学教授「公明の尽力で国が動いた」

友美 政府が対策を発表したのよね。

公恵 厚生労働省の部会は13日、定期接種の機会がなかった現在39?56歳の男性を対象に、19年から21年度末までの約3年間、全国で原則無料でワクチン接種を実施する方針を決めました。対象は1962年4月2日?79年4月1日に生まれた男性で、約1610万人います。対象者はまず抗体検査を受け、免疫が十分にないと判断された場合に限って予防接種を受けます。18年度第2次補正予算案などにより、抗体検査も原則無料になります。

友美 この世代の男性は働き盛りの人が多いわよね。ちゃんと検査や接種を受けられるのかしら?

公恵 対策では、医療機関だけでなく、自営業者などが受ける特定健診や、企業で行われる定期健診の際に抗体検査を受けられるようにします。また、休日や夜間に予防接種を受けられる体制も整備します。

友美 風疹の対策は、公明党がしっかり取り組んできたのよね。

明子 古屋委員長は7月5日、ワクチンで防げる病気(VPD)から子どもの命を守るための活動を行う団体らと共に、加藤勝信厚労相(当時)にワクチンの公費助成などを求めたわ。

公恵 また、山口那津男代表が11月20日、「第2次補正予算案に対策費用を盛り込み、全国的な感染防止策を総合的につくってもらいたい」と訴えていたほか、石田祝稔政調会長らが今月3日、政府に提出した第2次補正予算案についての要望書でも風疹対策を盛り込んでいました。

明子 岡田教授は「公明党の尽力で、国がスピード感を持って対策に動いてくれた」と強調していたわ。

友美 公明党がしっかりと動いたのね。今回決まった対策が着実に実行されるよう、これからも取り組みを続けてほしいわ。

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