公明は平和主義貫く
各地で終戦記念日街頭演説会
山口代表ら訴え
73回目の終戦記念日を迎えた15日、公明党は全国各地で街頭演説会を行い、先の大戦で犠牲となった全ての方々に哀悼の意を表し、不戦と平和への誓いを新たにした。東京都豊島区の池袋駅東口で山口那津男代表は、「戦争を二度と起こしてはならないというのは日本国民の誓いであり、世界の人々の共通の願いでなくてはならない」と強調。不戦の決意を貫くために、「憲法の平和主義の精神を堅持した上で、国際社会と連携しながら、平和を守り抜き、平和の礎を重ねていく」と訴えた。
=関連記事
友好条約40年 日中発展の歴史後世に
平和構築へ「国際社会と連携を深めていく」と訴える山口代表(中央)と(左から)竹谷、太田、高木(陽)の各氏ら=15日 東京・池袋駅東口
【東京】山口代表は、日中平和友好条約の締結から40周年の節目を迎えたことに触れ、「この条約の精神は、日中友好と平和のために、末永い安定した日中関係を築いていくということだ」と力説した上で、「先人の苦労に思いをはせつつ、その精神を今の世代が受け止め、後世に伝え残さないといけない」と訴えた。
核軍縮へ対話をリード
核廃絶に向けた日本の取り組みでは、国連と協力して核保有国と非保有国の対話を促し、「賢人会議」の提言を核拡散防止条約(NPT)再検討会議に反映させることが重要だと指摘。「唯一の被爆国である日本が『核兵器のない世界』をめざし、現実的な核軍縮が一歩でも進むよう力を尽くし、リーダーシップを発揮すべきだ」と強調した。
経済成長のほか、環境保護や貧困撲滅なども掲げる国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進に向けては、「世界の国々が、それぞれの発展段階に応じて目標を共有し、実績を重ねなくてはならない」と指摘。日本の取り組みについては、戦後の経済成長に伴う課題を乗り越えてきた経験を踏まえ、「今後の経済成長に伴う課題を克服できるよう、世界各国と共に歩むことが重要だ」と語った。
一方、太田昭宏全国議員団会議議長は、「平和の党・公明党として一人一人の多様性を尊重する姿勢を貫き、平和構築へ闘っていく」と力説した。
街頭演説会には、高木陽介党都本部代表(衆院議員)、竹谷とし子同副代表(参院議員)らが出席した。