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2011.10.28

共著「日本の食卓を守る食料安全保障政策」出版!

2011年8月、雄山社より、私が共著者の一人として関わった「日本の食卓を守る食糧安全保障」が出版されました。私は第6章「食糧安全保障が食卓を守る」を担当させていただきました。

共著「日本の食卓を守る食料安全保障政策」出版!

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「竹谷さんが"食料と農業"の本?」と、不思議に思われるかもしれません。

実は、議員にならせて頂くずっと前から"食料と農業"に関心をもってきました。

食料支援に取り組む国際機関で働くことを考えたこともありました。

人々が飢えることのない世界をつくるために、食料問題、そして農業問題は私のライフワークの1つなんです。

我が国では長年にわたり農業に膨大な税金が投入されながら、食料自給率は一向に増加に転ずることなく、農業従事者は急激に高齢化しています。

一方、世界では人口の増加と穀物価格の高騰のために10億人近い人々が栄養不足状態にあり、毎年のように飢餓が起きています。

輸入に頼る日本の食卓は、いつ危機を迎えてもおかしくない状態にあると、危機感をもってきました。

昨年、「東北・元気アッププロジェクト」に取り組んでいる若松さんの旗振りで、米作り農家さん、世界の人口問題や食料需給の研究をされている若き女性学者、さらに農業問題を追い続けておられるマスコミの方など、多様な立場の人が集って、

「食料政策を安全保障政策の1つの柱と位置付けて、農家保護という次元を超えて、消費者と農業生産者の協働作業による農業再生の道筋を指し示そう!」と意気投合し、本を出版する運びになりました。

私が担当させていただいた第6章では、日本のみならず世界の食料危機を回避するために、「世界食料銀行」構築の実現に向けて取り組みたい、との思いも含めて執筆致しました。

世界食料銀行を創設して、保存がきくコメなどの穀物を備蓄し融通しあう制度ができれば、食料不足に陥った国に対し迅速に食料援助をすることが可能になり、さらに市場に放出することで価格の高騰を緩和させることもできます。

世界中の人が飢餓から解放されて、必要な食料を得ることができるように、日本ができる取り組みの1つが「世界食料銀行」だと、私は考えています。

私たちの"食卓"は、そのまま日本の農業、さらに世界の農業や飢餓、難民問題とストレートに繋がっています。

そのことを忘れることなく、食料と農業の問題に、取り組んでいきます。

竹谷とし子メールマガジン 第49号より転載

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