女性活躍、政治分野でも
家庭と両立へ支援必要
石井幹事長 子育て世代の議員らと懇談
党DEIタスクフォース
公明党の石井啓一幹事長は4日、東京都新宿区の党本部と各地をオンラインで結んで行われた、党ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DEI)タスクフォース(座長=佐々木さやか参院議員)の懇談会に参加し、政治分野における男女共同参画の推進などに向けた党のDEI方針の取りまとめへ、女性や子育て世代の議員と活発に意見交換した。竹谷とし子女性委員長(参院議員)、鰐淵洋子同タスクフォース事務局長(衆院議員)、原田直樹青年局次長(衆院選予定候補=比例南関東ブロック)らが同席した。
DEIへの取り組み強化へ子育て世代の議員らと懇談する石井幹事長(左から2人目)ら=4日 党本部
冒頭、石井幹事長は同タスクフォースの目的について「単に党内の女性議員の割合目標を検討するだけでなく、どうすれば女性議員が生活と政治活動の両立ができるかを考えるとともに、党職員や秘書も含めて党に関わる全ての人が力を発揮できる環境を整えることだ」と強調した。
懇談会では、原田氏が「女性が社会で活躍するためには、男性の家庭での活躍がセットだ」と主張。子育てなど女性政策とされる分野に男性議員がさらに積極的に関与する必要性を訴えた。
竹谷氏は、この意見に賛同した上で、地方議会での事例に言及。経済的な理由などで生理用品の購入が困難になる「生理の貧困」などの問題について、女性議員がいない議会で男性議員が取り組んだケースがあるとして男女共に女性支援に取り組む必要性を述べた。
懇談会には、武田勝久・横浜市議、枝川舞・川崎市議、野本達矢・東京都港区議、大竹泉・大阪府議、長友紅緒・宮崎市議が参加した。枝川市議は、川崎市議会の女性議員団体の取り組みを紹介。育児や介護のために登庁できない場合の会議へのオンライン参加の実現を議長に要望するなど、働きやすい環境の整備に取り組んでいると報告した。
子育てとの両立に取り組む男性議員らは、親子で行けるイベントなどに参加し、"パパ友"と何度も会う中で、子育て支援に関する市民相談につながっていると話した。