食品ロス削減を学ぶ
企業の担当者らと意見を交わす竹谷座長(前列右から2人目)と(後列右から)阿部、三浦猛、関根光浩、沢田孝康の各市議
小売業が子どもに紙芝居
竹谷さんら視察 産官学連携イベント 東京・東久留米市
東京都東久留米市はこのほど、産官学の連携で子どもたちが大学生らと交流し、フードロス(食品ロス)の削減について学習できるイベントを、4月に新設された児童館「市立子どもセンターあおぞら」で開催した。公明党の食品ロス削減推進プロジェクトチーム(PT)の竹谷とし子座長(参院議員)と市議会公明党(阿部利恵子幹事長)のメンバーが視察した。
イベントでは「イトーヨーカドー」を21都道府県で展開する株式会社イトーヨーカ堂の担当者が食品ロス削減に関する紙芝居を子どもたちに披露。その後、同社から、賞味期限内だが店舗では販売できないホワイトデーのチョコレートが子どもたちにプレゼントされた。このほか子どもたちは、大学生とスライムづくりを楽しんだ。
市は今年3月、イトーヨーカ堂と、給食サービスなどを展開する葉隠勇進株式会社、物流の株式会社東邦運輸、亜細亜大学の5者で「産官学の包括連携による次世代を担う子どもたちの育成事業に関する協定」を締結。今回のイベントを実施した。
イベントについて、市担当者は「それぞれの持ち味を生かし、学習内容を考えた」と説明。イトーヨーカ堂の担当者は、食品ロスに関連して商品を自治体に提供するのは全国初とした上で「東久留米市での事例を踏まえ、さらに広げていきたい」と語った。学生ボランティアを派遣した亜細亜大法学部の平井文三教授は「子どもたちと触れ合い、学生にも良い刺激になった」と述べていた。
視察を終え、竹谷座長は「子どもたちが食品ロスについて学ぶ良い取り組みだ。行政や産業などが一体で進める事業を国としても支援していく」と話した。
市議会公明党は、阿部議員が、16年6月定例会から子どもの居場所づくりとして児童館の整備を求めてきた。また、同年9月定例会で、子どもたちの孤食防止に向けて、産官学の連携による食品ロスの取り組みを提案していた。
身近な取り組み研修 環境美化促進委員が勉強会 香川・東かがわ市
総会前に食品ロス削減に向けての取り組みについて話を聞く久米市議(左)
香川県東かがわ市でこのほど、食品ロス削減に関する啓発活動の勉強会が、市長から委嘱され各地域の自治会で選出された、環境美化に関する事業を実施する「環境美化促進委員会」の総会で行われた。これには101人が参加した。
食品ロス削減の啓発活動については、公明党の久米潤子市議が昨年9月定例会で「食品ロス削減に関し、環境美化促進委員の研修会を行ってはどうか」と提案するなど推進してきた。
席上、市環境衛生課の井内秀人課長は、身近にできる取り組みとして、(1)量り売りや、ばら売りの食品を積極的に選ぶ(2)必要なものを必要なだけ買う(3)生ゴミを適切に処理し、有効活用する(4)冷蔵庫の中にある消費期限の近いものから使用する――などを強調。また、会食や宴会で食べ残しを減らすための「3010運動」の周知を呼び掛けた。
参加した河井繁美さんは「非常に良い取り組みを聞いた。近所の人や友人にも紹介したい」と話していた。井内課長は「多くの市民に興味を持ってもらえるよう、ホームページや出張講座などを通し、周知を図りたい」と語っていた。